薬が開発され承認申請前には、人体による治験が行われ、その結果報告を行う形で承認申請の資料が提出されます。こうした試験結果については、データ化していることがポイントで人名など個人情報が解るデータは総て匿名にて行われます。
もっとも治験を行う上では個人データは一切、不要となるため、必要なのは年齢や性別、身長・体重などの数値です。第三者から見ても個人が特定されるデータは資料として残さない取り組みが実施されるため、その点については安心することができます。
治験の報告にあたっては、人の違いを表す上ではAという人とBという人といった具合にアルファベットで表記されることも多いです。まず名前自体を載せないことから始まり、身長や体重に関しても必要な範囲だけ載せるという徹底的な措置が行われます。
特に体重や身長に関係しない薬の作用に関しては、その表記すらしないこともあります。治験は個人情報の漏えいが発生しやすい分野なので、逆に徹底したデータ管理が重視されています。
治験に参加した場合の個人情報は基本的にしっかりと保護されるので安心です。近年では医療業界に限らずプライバシー保護の重要性が増しています。厚生労働省は「医療・介護関係事業者における個人情報の適切な取扱いのためのガイドライン」を発表しました。このガイドラインでは氏名や生年月日など患者を特定できる情報に関する取扱い方法が定められています。基本的に患者を特定できる情報は守られており外部に知られる心配はありません。安心して治験を受けることができます。
治験に参加する場合は、担当医師から研究内容に関する文書による説明が行われます。患者が自らの意思で文書によって同意する必要があります。同意説明文書には研究の内容や予想されるメリット・デメリットなどが記載されています。患者は研究内容について十分に納得した上で参加することになります。臨床試験に参加するかどうかは完全に患者の意思に基づいて決められます。途中で中止することも可能なので安心です。
◎2019/6/26
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◎2019/2/8
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◎2019/1/10
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